電車内で勇気を出して席を譲ろうとした小話です。
大学生時代、電車に乗っていた際に経験した話です。
新宿に向かう途中の混んでいた電車内
大学時代の話なのですが、私はちょこちょこ都内に遊びに行っていました。
その日も都内の電車はやはり混んでおり、ぎゅうぎゅう詰めの状態でした。
ただ、幸いなことに筆者は早めに乗っていたためずっと座っていることが出来ていました。
「いつも通りめちゃくちゃ混んでるなぁ(笑)」とか思いながら電車に乗っていました。
そんな時に、子供連れのお母さんが乗ってきました。
子供は3、4歳くらいの小さな子供で疲れている様子で、少し気になっていたのですが、少ししたらお母さんに向かって「もう疲れたぁ」
と愚痴を。
お母さんは「抱っこする?」と聞いていましたが、子供は抱っこは嫌なようで、ふらふらしながら立っていました。
あまり電車に乗る機会も多くなく、そういった場面に出会うことが少なかった筆者にとっては、心が揺らぐ瞬間でした。
目立ちたくない・・でもお子さんが辛そう・・・!!
普段は目立つことをしたくない筆者なのですが、なぜかその時だけは勇気があり、その子の母親に
「自分、次降りるんで座りますか?」
って聞いてしまいました!
自分でも少し驚いたのですが、お母さんも私に少し驚いた様子で、
「あ、大丈夫ですよ、ありがとうございます。」
と言ってくださいました。
自分は普段なら絶対にしない目立つ行動をしたのに驚いて、心臓バクバク(笑)
小心臓ながら、結構なことをやり遂げたなと、今になって思います。
降り際
新宿に着き、降りる時間がやってきました。
その時、お母さんに
「先ほどはありがとうございました。」
と言われました。
そう、当たり前と言えば当たり前かもしれない、その一言で一日元気をもらうことが出来ました。
皆さんも経験はないでしょうか?
例えば、今日のテストの点数が良かったとか、仕事がうまくいったとか、告白が成功して彼女が出来た。
そんな日の夜はその出来事を思い出してテンションが上がり、眠れなくなる。
その日はたったそれだけの出来事でしたが、とても充実した一日を送ることが出来たんですよ。
思うに、そういった配慮を表に出すのが東京だと恥ずかしいと思うんです。
でもその輪が広がっていったらとても素敵な毎日が待っていると信じています。
仮にその日嫌なことがあったとしても、「いや、でも今日はお母さんとお子さんに席譲ったしな」って思えるとしたら、人に親切にするのって自分の心のケアにもなるのではないかと思った、そんな大学生時代の話をさせていただきました。
社会人になり、都内で仕事をするようになってから急激に電車に乗る機会が増えた筆者です。
席を譲っているかって?
安心してください。そもそも電車内ではたいていの場合立っているので、一人分の席は空けてます(笑)
ん?元気のある人は皆立ってれば良いのでは?!
これは天才ですね。この記事を見ている皆さんは健康のためにも電車内では立ちましょう!
電車が揺れる時は気を付けて。。。
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